レオどうぶつ病院 診療日記

2019年2月 7日 木曜日

夜間診療のお知らせ DVMs救急診療センター診療時間変更

夜間の救急診療にご利用いただいております、DVMs救急診療センターの診察時間が2月より変更されましたのでお知らせいたします。
新しい診療・受付時間は21:00~翌朝5:00まで(年中無休)となりました。

ご利用の場合はあらかじめ電話連絡の上、ご来院ください。
受付電話番号 045-473-1289
夜間ですのでおかけ間違えのないようご注意ください。

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2019年1月28日 月曜日

日本獣医がん学会(大阪)に参加してきました           犬と猫の肥満細胞腫 分子標的薬


昨日は休診させていただき、大阪で開催された日本獣医がん学会に参加してきました。

今回のメインテーマは肥満細胞腫。
犬や猫では最も多く遭遇する腫瘍のひとつですので、がん学会でも何年かに一度は特集を組まれます。

肥満細胞腫の治療は、切除が可能なら外科切除が第一選択の治療となるのは今も昔も変わりません。

今回は切除不能な肥満細胞腫や全身に播種する悪性度の高い肥満細胞腫に対する治療について、分子標的薬を含めた化学療法の最新情報をブラッシュアップしてきました。
明日からの診療に活かしたいと思います。

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2019年1月19日 土曜日

桂小学校 学校飼育動物のウサギが爪切りに来院しました

普段は犬と猫の診療が主ですが、近所の桂小学校のウサギが爪切りに来院しました。

ウサギは暴れると怪我をするので、そっと保定します。
仰向けに保定すると意外とジッとして動きません。
良い子に爪切り出来ました。

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2019年1月 6日 日曜日

減感作療法で改善した犬の呼吸困難               アレルミューン アレルバックス


呼吸困難を主訴に10歳のペキニーズが来院しました。
もともと鼻孔狭窄がありますが、3年ほど前より呼吸が荒くなり動きたがらず、遊ぶこともなくなりました。
お腹のブラッシングをした後などに時々発作的に呼吸困難になるとのことでした。

いよいよ呼吸困難で眠れなくなり、二次診療施設を受診し、鼻腔内腫瘤の摘出手術を行いました。その後、1年間は何とか過ごしましたが再び苦しくなり、再度鼻腔内腫瘤の摘出手術を行いました。病理検査の結果は、いずれも良性のポリープだったようです。

呼吸の症状は春などに悪化するので、花粉などのアレルギーも心配です。
そこで、アレルギー検査を行うこととしました。

犬のアレルゲン特異的IgE検査の結果は、花粉などの環境アレルゲンは陰性であり、食物アレルゲンも陰性でした。
しかし、Der f2特異的IgEには強陽性を示し、アトピー素因があることが分かりました。

Der f2タンパクはハウスダストのダニに含まれるタンパクで、アトピー性皮膚炎の主要な原因アレルゲンです。
犬のアトピー性疾患はアトピー性皮膚炎が代表的ですが、今回の呼吸器の症状はハウスダストの吸引によるアレルギー症状ではないかと疑いました。
そこで、アトピー性皮膚炎の治療に準じたアレルギーの治療を行うこととしました。
今回は、原因がDer f2に絞られていますので、Der f2に特化した減感作療法を計画しました。

近年、犬のアトピー性皮膚炎に対する原因療法として減感作療法が実用化されました。
減感作療法は犬のアトピー性皮膚炎の主なアレルゲンのひとつであるハウスダストマイト(チリダニ)に含まれるタンパク質を、週1回ずつ徐々に用量を増やしながら、6回投与(注射)することによって症状を改善させるものです。新しい治療薬「アレルミューン」は以前の減感作療法薬と比べ、投与回数が少なく、投与期間が短くなりました。さらに安全性と有効性を高めた次世代型の減感作療法薬です。

治療の注射自体でアレルギー反応がでる可能性があるため、予防と治療を兼ねて抗ヒスタミン剤の内服を開始しました。
自宅のカーペットやクッションなどの念入りなお掃除とともに、「アレルバックス」のスプレー噴霧を行ってもらいました。
「アレルバックス」はダニ由来アレルゲンであるDer f2をブロックする抗体を含むスプレーであり、画期的な製品です。

抗ヒスタミン剤の内服と「アレルバックス」の噴霧により、くしゃみや鼻汁、引き付け様の呼吸も軽減しました。

そして、いよいよ「アレルミューン」の注射を開始しました。
1回目の注射後には、ぬいぐるみで遊んだ後の皮膚の痒みが軽減しました。
2回目の注射後には、夜間何度も起きることがなくなり、安眠できるようになりました。
3回目の注射後には、活発になり、動いて遊ぶようになりました。
その後の治療もアレルギーなどの副反応はなく、6回の注射が終わりました。
治療終了から1週間が立ちますが、調子は良好です。

今回は、減感作療法により慢性の呼吸器症状が改善しました。同時に皮膚の痒みの症状も改善していることから、アトピー性の呼吸器症状と皮膚炎の併発であったことが予測されました。お腹のブラッシング後などに起こった引き付け様の呼吸発作は、被毛に付着したハウスダストの吸引が要因として考えられます。また、鼻腔に発生したポリープ病変はアレルギーによる鼻腔粘膜の慢性炎症が引き金になっていることが予想されました。

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2018年12月24日 月曜日

食事療法で改善した猫の慢性嘔吐・下痢             猫用アミノペプチドフォーミュラ


5歳齢、スコティッシュフォールドの男の子。幼猫時より吐くことが多く、胃薬の服用で抑えていたそうです。

1-2ヶ月前より夜間や空腹時に吐いて、1年前に4.7kgだった体重が3.7kgに減ったと来院しました。
食事は市販のプレミアムフード(ドライがメインで時々ウェット)を一日6回ぐらいに分割して与えています。
食欲はありますが断続的に嘔吐が続いています。下痢をすることも多いようです。
眼の周りが赤く、目やにが出やすいようです。鼻炎の症状はありません。
腹部の触診では、腸管にしこりの形成などは認めませんが、ガスの貯留があるようでした。

慢性腸症を疑い、食事をアレルギーフードに変更して除去食試験を行うことにしました。
反応が悪い場合はステロイド剤の使用なども予定しました。
フードはロイヤルカナンの療法食、猫用アミノペプチドフォーミュラを使用しました。

帰宅後、療法食を与えると半分しか食べずに、白い塊を吐いて朝まで気持ち悪そうな感じがあり、翌日吐き気止めとステロイドの注射をして、吐き気止めと胃薬の内服薬を処方しました。
吐き気は治まり、食欲も出て調子が良くなってきたため、食事療法を継続することにしました。

その後は食事療法が劇的に効果を現し、長期間続いていた嘔吐もなくなり、下痢をすることもなくなりました。
フードを変更してから目やにの量も減りました。


同居猫が缶詰を食べるのを見て、自分も欲しがるとのこと。
アレルギー用のウェットフードをいくつか試すと、ひとつは吐いたものの、もう一つは平気でした。

今日もアミノペプチドフォーミュラを買いに来院。
体重は4kgに増え、嘔吐や下痢もなく元気です。

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