レオどうぶつ病院 診療日記

2019年9月13日 金曜日

鴨志田中学校の地域マイスター講話に行ってきました


今年度も鴨志田中学校のキャリア教育プログラム「地域マイスター講話」に参加しました。
地元、鴨志田の様々な職種の人が集まり、地域マイスターとして仕事についてお話しします。

私は今回、「動物病院で働く人たち」として、動物看護師に光を当てました。
この度、動物看護師の国家資格制度が法制化され、「みなさんが社会人となる頃には動物看護師の職域が広がっていきますよ」とお伝えしました。

毎回、他のマイスターの話を聞くのも楽しみですが、パン屋さんの言葉が響きました。
自分はアーティストではなく職人だ。
アーティストは毎回新しいものを創るが、
職人はいつも同じものが作れるように努力している。

投稿者 レオどうぶつ病院 | 記事URL

2019年9月 7日 土曜日

犬の甲状腺機能低下症治療により脱毛が改善したチワワ


10歳齢、去勢済雄のチワワ。
毎年夏には膿皮症(細菌性皮膚病)を繰り返しています。
飼い主さんは以前よりお腹の皮膚が黒ずんでいるのが気になっています。
歳を増すごとに皮膚の症状が強くなり、慢性の膿皮症は治りにくくなりました。
前肢の内側の脱毛と尾の脱毛が目立つようになりました。

そこで中高齢の犬に多いホルモン異常である甲状腺機能低下症を疑い、血液検査を行いました。
甲状腺ホルモンが足りなくなることで代謝が悪くなり、燃焼しなくなるため体重が増えてきます。
皮膚のバリア機能の低下で皮膚病が治りにくかったり、脱毛が認められることがあります。

検査の結果、甲状腺機能低下症と診断がつきました。
不足している甲状腺ホルモンを毎日補給する治療を開始しました。
治療を始めると速やかに動きが活発になり、体が引き締まってきました。
1ヵ月後には3.7kgあった体重が3.3kgに減り、軽やかな動きになりました。

投薬1か月を過ぎた辺りから発毛し始め、ネズミの尾のようになる典型的な尾の脱毛(ラットテイル)が改善しました。


前肢の内側の脱毛も改善し、フサフサしてきました。
粗剛だった毛質も柔らかくなりました。

発毛と同時に慢性の膿皮症も改善しました。

調子が良くなり、現在もホルモン剤の投薬を継続中です。

投稿者 レオどうぶつ病院 | 記事URL

2019年8月31日 土曜日

青葉区鴨志田地区 ペットとの同行避難訓練

本日、鴨志田第一小学校にて鴨志田地区の防災訓練が行われました。
青葉区初となるペットとの同行避難訓練も今年で3回目。
今年は他にも青葉区内のいくつかの地区で同行避難訓練が行われるようです。

pic20190831135215_1.jpg
鴨志田中学校の生徒たちがテントを設営し、見学に来る小学生に説明をします。
実際に試してみると、問題点は色々出て来ます。
今日は夏場の暑さ対策を考えさせられました。
午前中、院長不在の時間帯がありご迷惑をおかけ致しました。

投稿者 レオどうぶつ病院 | 記事URL

2019年8月19日 月曜日

食事療法により涙焼けが改善したシーズー

目の大きな小型犬に涙焼けの相談を受けることがあります。
涙で被毛が濡れたままになっていると雑菌が繁殖するので、なるべくこまめに拭き取っていただきます。
抗生物質の点眼剤を処方することもありますが、それだけですっきりとキレイになることは、なかなかありません。
涙焼けにはアレルギー的要素が関連しているのか、アレルギー対応の食事療法で軽減することがあります。

メイちゃんは1歳のシーズーの女の子。幼犬の頃より涙焼けと皮膚の痒みが気になっていました。

涙をこまめに拭き取っても涙焼けはなかなか改善しません。
そこで、アレルギー食を使った食事療法(除去食試験)を試すこととしました。
今回使用したフードは、アレルギー反応を起こすタンパク質をアミノ酸レベルまで、先に分解したアミノ酸食を選びました。
今まで食べていたものは、おやつを含めて全て中止し、アレルギーフードと水だけを与えます。

アレルギーフードにして比較的すぐに皮膚の痒みが軽減しました。
約1ヵ月後より涙焼けが軽減し始めました。写真は食事療法2ヵ月目のものです。
現在も食事療法を継続中です。

投稿者 レオどうぶつ病院 | 記事URL

2019年7月10日 水曜日

高原を走り回ったワンコの目の周りにマダニが寄生

2頭のフラットコーテッドレトリーバーが高原を走り回り、川で泳いで帰ってきました。
2頭とも全身にマダニが寄生し、体に付いたマダニは取れましたが、眼の周りに吸着したマダニが取れず、除去に来院しました。

マダニは被毛が薄く眼の周りなど、皮膚の柔らかい部分が寄生好発部位です。
すぐには取れない場合はマダニの頭を残さないように先端を挟み取る必要があります。
吸血して膨らんだマダニを圧迫するとマダニの中の血液を押し戻し、病気を媒介することがありますので注意が必要です。

毎月、しっかりとマダニ予防をしているおかげで、吸着していたマダニは全て死んでいました。

投稿者 レオどうぶつ病院 | 記事URL

カレンダー

2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30