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痛みの治療

痛みのケア

痛いことをされる場所=動物病院=怖い !行きたくない! とならないように痛みのケアに力を入れています。

痛いのはみんな嫌なもの。元気がなかったり、食欲がないのはもしかしたら「痛み」のせいかもしれません。ワクチンや手術にどうしても伴う注射の「痛み」の症状に対する「痛み」の軽減に力を入れています。

注射の痛み

ワクチン接種や狂犬病予防など注射が苦手な子も多くいます。
当院では、恐怖心を少しでもやわらげるために飼い主さんにご協力を頂きます。
飼い主さんの体にぴったりと密着させて抱っこしていただきます。まずは病院内で安心してもらうことが重要です。頭をなでながら声をかけ、本人が気づかないうちに注射を行います。

注射の針をみせないように針をさします。

注射の針をみせないように針をさします。

必要に応じて極細針で注射を行います。

必要に応じて極細針で注射を行います。

関節の痛み

中高齢になると、関節に変化が生じ、変形性関節症が生じることもあります。
また最近では肥満によって若くても関節による痛みを生じることも…。
何かおかしいな?びっこを引いているといった症状に気付かれたらお早めにご相談下さい。

治療法
体重管理

関節を痛めたら安静にするのが大事。

安静にする

注射や内服薬で速やかに痛みと炎症を鎮めます。

消炎鎮痛剤

関節の痛みは繰り返すことが多いので、体重管理が重要です。食事療法が基本です。
体が軽くなってきたら適度な運動で筋力を維持しましょう。

関節へのレーザー照射は痛みを和らげ、治りを早めます。
グルコサミン・コンドロイチン等のサプリメントも維持に有効です。

手術の痛み

手術の痛み

手術には必ず痛みを伴います。痛みをできるだけ最小限にするために、当院では術前に先制鎮痛(先取り鎮痛ともいいます)を行います。これはペットが痛みを感じる前にブロックすることで痛みを最小限にしようとするものです。
手術中は麻酔により痛みは感じませんが、麻酔から覚める頃に術後の鎮痛を行います。
手術前、手術中、手術後の痛みを積極的にケアすることで、痛みを取るだけでなく回復が早くなることが報告されています。

手術の内容により予想される痛みの大きさは異なります。
比較的痛みの軽い去勢手術や歯石除去(スケーリング)等の歯牙処置から、中程度の痛みが予想される不妊手術等の開腹手術、強い痛みを伴う大きな手術まで、予想される痛みのレベルに応じて鎮痛剤を選択しています。
重度な痛みに対しては、強力な鎮痛効果のあるモルヒネ注射や3日間続くフェンタニルパッチを使用する場合もあります。

介護が必要なペットについて

介護が必要なペットについて

大切に面倒をみてもらえるようになったことで、犬や猫の寿命は飛躍的に伸びています。そんな中で、高齢になったワンちゃん、ネコちゃんの面倒を見ている飼い主さんも増えてきました。

寝たきりのワンちゃんネコちゃんには症状に合わせた環境作りとケアが大切です。
介護用品の選択やご自宅でできる応急処置まで、ご家族の方と相談しながら個々のワンちゃんネコちゃんに最適な方法を一緒に考えていきます。
また、病院までの移動が負担となる場合には、往診も対応しておりますのでご相談ください。
写真のワンちゃんは断脚手術によりがんを克服しました。手術後には立ち上がれずに、ずっと介護をしていくことを考えていましたが、徐々に元気を取り戻し今では補助なしでも散歩が可能です。