ホーム > ペットを飼ったら行うこと

ペットを飼ったら行うこと

飼い主さんから多いご相談内容をご紹介します。

何をすればよいのかな??
避妊・去勢手術 ワクチン接種
フィラリア予防 ノミ・ダニ予防
狂犬病 皮膚や目、歯のこと
去勢・避妊手術
手術の目的
当院では出血を最小限に抑え、かつ痛みの少ないレーザーメスを使用し手術を行います

なるべく自然のままにとお考えの飼い主さんもいるでしょう。野生に暮らしている場合にはそれが自然ですが、家庭犬として人との協和を考えた場合にはネックとなることがあります。

オス犬は群れを守る気持ちが芽生えますので、自分の群れ(家族)に近づいてくる人に対して警戒し、攻撃することもあります。番犬はその習性を利用しますが、家庭犬としてはふさわしくない行動です。家族(群れ)の中ではリーダーを見極めて「この群れのリーダーはお父さんかな」と認めると、そのリーダーに対しては非常に従順に従いますが、自分より下に見たお子さんなどに対しては全く言うことを聞きません。そして「いつかは自分が群れのトップに登りつめる」なんて気持ちが芽生えてくるのです。自然にわき起こってくる気持ちを叱っても犬はどうして良いか分かりません。小型犬でも「家の中では一番強くて、咬まれるので誰も手を出せない」なんて事はよくあります。不幸なことに手に負えなくなった飼い主がペットを手放すことも少なくありません。オス猫の場合には、縄張り意識から家中におしっこをマーキングしたり、ケンカをしに外に飛び出したりします。去勢手術により、そうした気持ちは弱まり、家庭犬・家庭猫として可愛がられることに専念できるのです。

メスの場合にも問題行動が起こることがあります。発情の時期になると普段は他の犬に興味を示さない子でも自分からオス犬を求めて外に出てしまったり、子供が出来てしまった時には出産のリスクもあり、たくさん産まれた仔犬の貰い手探しをしなくてはなりません。また、発情の時期になると部屋にこもりご飯も食べなくなる子もいます。発情が終わる時期に偽妊娠と言って子供が出来た気になり、人形やボールを温め続ける子もいます。

この子の幸せな一生を考えた時にどうした方が良いのか、ご家族でよくご相談ください。

痛みのケア
去勢・不妊手術によって防げる病気

♀ メスの場合

  • 乳腺腫瘍
  • 生殖系腫瘍
  • 子宮蓄膿症
  • 卵巣腫瘍

♂ オスの場合

  • 精巣腫瘍
  • 肛門周囲腺腫
  • 前立腺肥大
  • 会陰ヘルニア
手術のリスク
手術には全身麻酔が必要となります。
また、手術自体のリスクもゼロではありませんので、手術の前には詳しいご説明をしています。
多くの子では太りやすくなりますので、適切な食事管理と運動管理が必要となります。
入院はどのくらいの日数ですか?

基本的には犬の場合、メスの不妊手術は2泊、オスの去勢手術は1泊入院します。猫の場合、メスの不妊手術は1泊入院で、オスの去勢手術は当日夕方退院します。食欲も出て自分で歩いてトイレに行けるかが退院の目安となります。

避妊手術・去勢手術で性ホルモンに影響を受けるガンの発症率を下げる ―子供を考えていないのであれば、早めの手術をおすすめします。
フィラリア予防

フィラリア症は蚊に刺されて犬糸状虫が感染する病気です。
感染するとフィラリアは血液の中で発育して心臓や肺動脈に到達します。
多数寄生するとさまざまな症状を示して死にいたる怖い病気です。

月に1回お薬を与えることで感染を予防できます。
シーズンの最初の予防前にはフィラリア検査が必要です。

これは昨シーズンしっかり予防が出来ていたか確認するものです。万が一、感染していた場合に気付かずに予防をすると血液中に大量に存在するフィラリアの子虫が一気に死んで、犬もショックを起こすことがあるのです。

予防期間はいつからいつまでですか?

横浜市青葉区の場合、例年5月~12月までがフィラリア予防の期間です。

POINT

フィラリア予防は蚊に刺されることを防ぐのではなく、フィラリアが体の中で成虫にならないための予防。ですから、蚊の出始める4月ではなく5月に開始し、蚊がいなくなった11月の翌月である12月まで続ける必要があるのです。

猫にもフィラリアが感染するのをご存知ですか?

フィリア予防シーズンは月に1回の予防薬の投与をオススメしています。猫のフィラリア予防法に関して詳しくはご相談下さい。

ロデムの日記
ワクチン・予防接種
注射を打ったあと、食欲がなくなったり、熱がでることもあるので安静にして興奮させないようにしてください

仔犬の頃は複数回の接種が必要です。
成犬になったら年に1回追加接種をすることで有効な免疫が保たれます。
高齢犬になると免疫力が低下しますので、ワクチンの重要性はさらに高まります。
当院では愛犬のライフスタイルに合わせ5種と7種をお選びいただいております。

注射後には免疫の反応で熱が上がります。いつもよりだるくなったり食欲が落ちることもありますので安静に過ごしてください。また、ごく稀に注射に対するアレルギー反応が出ることもありますので、注射をした日は時々チェックをして、いつもと違ってぐったりした等の異常があれば早めにご連絡ください。何かあった時の対応を考えると、時間の余裕を持って午前中に接種することをお勧めします。
アレルギー体質や以前のワクチンで調子を崩した事がある場合には事前にお知らせください。

ワクチンの種類

犬9種・6種混合ワクチン

年1回の接種で伝染病予防をします。初年度には複数回の接種が必要となります。
ライフスタイルに合わせて5種と7種からお選びいただけます。アウトドアで過ごす等活発な犬種には、7種をオススメしています。

猫3種・4種混合ワクチン

年1回の接種で伝染病予防をします。初年度には複数回の接種が必要です。

ロデムの日記
どのような種類のお薬がありますか?
経口タイプ~月に一回、フードと一緒に~

フィラリアと同時にノミ、マダニ、消化管内寄生虫も駆除できる錠剤もあります。

注射タイプ~半年に1回動物病院で~

おやつタイプなのでワンちゃんも毎月楽しみにしています。回虫などのお腹の虫にも効果があります。

スポットタイプ~月に一回、皮膚に投与~

薬を飲ませるのが大変な小型犬に人気。

どのような種類のお薬がありますか?
ノミ・マダニ予防 ノミ・マダニ予防

暖かくなる時期にノミやマダニが活動を始めます。
月に一度の予防をはじめましょう。スポットをたらすタイプと飲み薬のタイプに分かれます。

ノミは、ペットにとって皮膚病のトラブルの原因(かゆみやただれなど)をひき起こすだけではなく、貧血や皮膚炎の原因になります。また、マダニは人に感染する犬の病気などを媒介すると言われています。例えばノミが一匹いたら実は見えないところには幼虫や蛹などの予備軍が潜んでいる可能性があります。

ペットのシャンプーはもちろんのこと、寝ているところを清潔に保つのも飼い主様の役目です。

※マダニを見つけた時は絶対に手でつぶしてはいけません。無理やりひっぱって取ろうとすると足がくい込んでしまい皮膚炎の原因にもつながります。見つけた時はすぐにご来院下さい。

狂犬病予防

狂犬病は犬を介して人を含む哺乳類全てに感染し、発症すると100%死に至る恐ろしい病気です。そのため人の命を守る法律として、全ての犬への狂犬病ワクチンの接種が義務付けられています。日本の周辺各国では毎年多くの人が狂犬病で亡くなっており、日本も水際で侵入を防いでいる状況です。
「うちの子は部屋の中で飼ってるから」「小さいから大丈夫」という飼い主さんがいますが、公園などで子供たちが「かわいー」と走り寄ってきた時に、びっくりして思わず噛んでしまったら…。狂犬病予防接種を受けているかが問題となります。
ご自身を守る意味でもワクチン接種は重要なのです。

POINT

接種の際には、役所から届いたはがきと緑の封筒をお持ち下さい。役所への各種届け出を代行しております。横浜市以外にお住まいの方は予防接種証明書を発行しますので居住地の役所でお手続き下さい。

皮膚や目、歯の相談

皮膚の病気

フレンチブルドック

夏場に多くなる皮膚のトラブル。最近ではアレルギーや犬のアトピー性皮膚炎を発症する子も増えていますし、花粉症でご来院される犬も珍しくありません。

四六時中身体を掻いている状態は本当にかわいそうです。
かゆみは強いストレスですし、完治が難しいものも多いもの。
ホルモンバランスの乱れや免疫系のトラブルで皮膚に症状が出ることもあり、的確な治療には原因を突き止めることが不可欠です。

塗り薬を塗っておしまい!ではなく、本当に原因は何か?を調べ改善をしていきます。
塗り薬は舐めてしまうので、あまり処方はしておりません。食事療法やシャンプーなども見直します。
アトピーは体質なので完治することは難しいですが、その子にとってストレスを感じないレベルまで治療をすることがまず大切だと考えています。

なんだか最近目をしょぼしょぼさせている… 目薬の指し方がわからない!という方へ

なんだか最近目をしょぼしょぼさせている…
目薬の指し方がわからない!という方へ


先の尖ったものが怖いという子もいます。飼い主さんへ目薬の指し方をレクチャーしますのでご安心ください。

目に塗る軟膏タイプのものもあります。二次診療が必要な場合は、連携をとり診断をします。

歯や口

歯や口 口臭が気になる。食が細くなった。

犬や猫にも歯垢や歯石がたまりますし、高齢になると歯周病が進んで歯ぐきが膿んできます。悪くなると歯が抜けてしまうこともあります。
当院ではスケーラーでの歯石除去に加え、正しいデンタルケアについてのご指導も行っています。

歯石除去

歯石除去をしてもアフターケアも大切。キレイにとっても歯ブラシをしないと歯石もついて麻酔をかけてとることに…負担をすくなくするためにもまずは小さなことからはじめましょう。