ロデムの部屋 ~これニャんだろう?~

2018年12月24日 月曜日

食事療法で改善した猫の慢性嘔吐・下痢             猫用アミノペプチドフォーミュラ


5歳齢、スコティッシュフォールドの男の子。幼猫時より吐くことが多く、胃薬の服用で抑えていたそうです。

1-2ヶ月前より夜間や空腹時に吐いて、1年前に4.7kgだった体重が3.7kgに減ったと来院しました。
食事は市販のプレミアムフード(ドライがメインで時々ウェット)を一日6回ぐらいに分割して与えています。
食欲はありますが断続的に嘔吐が続いています。下痢をすることも多いようです。
眼の周りが赤く、目やにが出やすいようです。鼻炎の症状はありません。
腹部の触診では、腸管にしこりの形成などは認めませんが、ガスの貯留があるようでした。

慢性腸症を疑い、食事をアレルギーフードに変更して除去食試験を行うことにしました。
反応が悪い場合はステロイド剤の使用なども予定しました。
フードはロイヤルカナンの療法食、猫用アミノペプチドフォーミュラを使用しました。

帰宅後、療法食を与えると半分しか食べずに、白い塊を吐いて朝まで気持ち悪そうな感じがあり、翌日吐き気止めとステロイドの注射をして、吐き気止めと胃薬の内服薬を処方しました。
吐き気は治まり、食欲も出て調子が良くなってきたため、食事療法を継続することにしました。

その後は食事療法が劇的に効果を現し、長期間続いていた嘔吐もなくなり、下痢をすることもなくなりました。
フードを変更してから目やにの量も減りました。


同居猫が缶詰を食べるのを見て、自分も欲しがるとのこと。
アレルギー用のウェットフードをいくつか試すと、ひとつは吐いたものの、もう一つは平気でした。

今日もアミノペプチドフォーミュラを買いに来院。
体重は4kgに増え、嘔吐や下痢もなく元気です。

投稿者 レオどうぶつ病院 | 記事URL

2018年12月 2日 日曜日

しょうゆ差しで採尿してみました 猫の尿検査          UPC(尿タンパク/クレアチニン比)


13歳になったロデム。最近よく水を飲んでいます。
高齢猫に多い慢性腎臓病が気になります。
そこで、例のしょうゆ差しを使って採尿を試みました。
最近のロデムのトイレはこんな感じです。3基並んでいます。

何年も前に網戸越しに野良猫に対面して以来、尿を後ろに飛ばすようになり、カバー付きのトイレにしました。
トイレの掃除が間に合わなくて汚れたままにしていると他でしてしまうことがあり、もう一つ同じトイレを追加しました。
最近は精神的に落ち着いて、しゃがんでおしっこし始めるのですが、後半徐々にしっぽが上がり、やはり最後はピピピッと後ろに尿を飛ばします。
試しに足を上げて排尿する雄犬用の壁付きトイレを試すと、気に入ってそこで排尿するようになりました。開放感!
カバー付きのトイレはもっぱら排便用となりました。

採尿準備として、前夜にペットシーツを裏返しておきました。

上にカバーが付いているので、本人は気付かずにいつも通り排尿してくれました。
ペットシーツ裏面のビニールの上に貯まった尿をしょうゆ差しで採集。

上手くとれました。検査まで少しあるので冷蔵庫で保存。
なんだこれ?本人も確認しています。

今回は院内検査の他にUPC(尿タンパク/クレアチニン比)を外注で依頼しました。
尿タンパクが有意なものかわかり、慢性腎臓病の指標となります。
結果はUPCも正常範囲で今のところ一安心です。
院内検査ではストルバイト結晶が沢山認められました。食べが悪いからと市販のドライフードを与えたのが原因かと思います。これから冬場は飲水量が減り、尿が濃くなるので食事に注意します。
その他、細菌が認められましたが、炎症細胞や血尿も認められないことから、膀胱炎ではなく採尿時のアーティファクトと判断しました。
採尿前にトイレの網の部分を洗っておかなかったのが反省点です。

投稿者 レオどうぶつ病院 | 記事URL