レオどうぶつ病院 診療日記

2014年8月26日 火曜日

蒸し暑い夏は愛犬の皮膚病や外耳炎の多い季節です。

蒸し暑い日が続いています。犬の皮膚病が多くなるシーズンですが、同時に外耳炎も増えています。
耳の中も皮膚の続き。風通しの悪い外耳道内は蒸れた環境で微生物が繁殖しやすいのです。
さらに耳垢の分泌の多い犬では脂を好むマラセチアが大増殖し、外耳炎を悪化させます。

急に耳を気にしだしたラブラドール・レトリーバー。

耳介全体が赤く腫脹しています。痒みのため引っ掻きすぎて傷を作り、痛みが生じています。
ご自宅での耳の掃除を嫌がるとの事でした。
伺うと、市販のアルコールの含まれた洗浄液を使用しているとの事でした。これは痛い。
すぐに中止して病院から刺激性のない洗浄液を処方しました。

耳垢検査をするとマラセチア(酵母菌)というカビの仲間が大量に採取されました。
脂を好んで増える菌ですから、エサとなる耳の汚れを洗浄することが大切です。

しかし今回は痛みのために初回の耳洗浄は無理せずに、消炎鎮痛剤の注射をしました。
その後、赤み、痛みの引いたところで、耳の洗浄と点耳薬外用処置、抗真菌剤内服処置行いました。
2週後の再診時には外耳炎は改善。暑い夏を乗り切るまでは定期的な耳の洗浄と、耳道内の環境を整える点耳薬で維持していただくこととしました。

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2014年8月 5日 火曜日

夏休みにペットとの旅行。準備するものは?

夏の行楽シーズン到来。海に、山に、川に。楽しい事がいっぱい。

でも、熱中症とか心配もあります。
そこで、ペットとの旅行に備えておくと便利なグッズをご紹介。


前回、乗り物酔いについてお話ししました。ペットにも乗り物酔いの予防薬があるのですね。

この時期、アウトドアでの熱中症が気になります。
犬は汗をかきませんので体温が上昇するとハァハァ舌を出して呼吸(パンティング)することで体温調節をします。しかし、気温が異常に高かったりして高体温になりすぎると体温を下げられずにダウンしてしまいます。熱中症が疑われたらまずは涼しくして体を冷やします。冷たい水を飲ませたり、氷を食べさせたり。水浴びをするのも有効です。それでも体温が下がらない時には動物病院での治療が必要かもしれません。病院では冷水の浣腸を行ったり、点滴したりします。

旅先ですぐには病院にも行けない。そんなとき犬猫用経口補水液があると脱水症状の改善に役立ちます。お水も飲んでくれない時にも飲み易いかつお節風味です。旅先に持っていくと重宝します。

旅先にはいつものお散歩コースにはいないような寄生虫がいるかもしれません。特に草むらに入ったり、ドッグランに行ったりする予定があるなら事前にしっかりノミ・マダニの予防をして行きましょう。


ペットとの宿泊やドッグランなどの施設の使用に各種ワクチンの証明書が必要となることがありますので予め確認しておくか、証明書類を持っていくと安心です。


ペットと一緒に楽しい旅行をお過ごしください。

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