レオどうぶつ病院 診療日記

2018年8月31日 金曜日

猫健診で見つかった高齢猫の甲状腺機能亢進症  内分泌疾患   レオどうぶつ病院 青葉区 たちばな台 桂台 松風台


17歳の猫ちゃん。猫健診に来院しました。
高齢ではありますが、食欲旺盛で元気。夜中に元気に走り回っています。
たくさん食べているのに痩せてきたのが気になります。
以前に比べ、水をよく飲みます。

ここまでのお話で通常の健診内容に甲状腺ホルモン検査の追加をお勧めしました。

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体重は2.1kg。2年前には2.65kgありましたが約20%の減少があります。
肥満度の検査では体脂肪率11%。軽度の削痩があります。

高齢猫に多く、痩せてくる疾患に慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症があります。
水をたくさん飲むのは腎臓病を疑う症状です。

甲状腺機能亢進症は過剰な甲状腺ホルモンの働きにより代謝が活発となり、一見元気でよく食べるのにどんどん痩せてくるといった症状が出てきます。大きな声で鳴いたり、年齢にそぐわない活発さが認められます。

検査結果から甲状腺機能亢進症と診断しました。慢性の腎臓病も出始めています。
過剰に産生される甲状腺ホルモンの分泌を抑える抗甲状腺薬の投与を開始することとしました。
他にも甲状腺ホルモンの材料となるヨウ素を制限した食事療法もあります。

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2018年8月 7日 火曜日

レゴを飲み込んだボストンテリアの催吐処置 レオどうぶつ病院  青葉区 桂台 桜台 松風台 もえぎ野


10歳齢のボストンテリア。1時間ほど前にレゴを飲み込んでしまったと電話がありました。

小さなものでしたら通過して便から出せるかもしれません。
飲み込んだものと同じものを持ってきてもらいました。

人形の胴体の部分。幅が2.5cmあります。
吐かせることにして、お預かりしました。

まずは、ふやかしたフードを与えて満腹にします。
胃の中で人形とフードが混ざったところで一気に吐き出させるのです。
左腕の血管から催吐剤を注射すると間もなく吐きました。

吐物の中を探索すると、行方不明になっていた隊員を発見しました。
レゴの隊員は無事、お子さんの手に戻りました。
また食べられない様に要注意です。

愛犬が異物をくわえていた時には、慌てて「あっ、ダメ!」とか言うと犬も取られると思って飲み込みます。
焦っていても、一呼吸置いて大好きなおやつを持ってきましょう。
おやつと交換に異物を口から離すことが多いようです。

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