レオどうぶつ病院 診療日記
2014年6月19日 木曜日
ツバメのヒナが巣から落ちています。どうしたら良いでしょう。
通学途中の子供が鳥のヒナが巣から落ちているのを見つけました。近所のお宅のガレージの中でヒナは車の下にいます。
「人の家の敷地内だし、呼び鈴を鳴らしても留守のようだし...。昨夜も、今朝もまだいる。どうしたらいいでしょう?」と、お母さんが相談に来ました。
それは、巣立ち前のヒナで親鳥はちゃんと見ているので餌も運びます。ただ、猫に見つかっては大変。可能なら雨や直射日光が当たらない近くの枝にでもカゴを固定して入れてやるといい。
場所を聞くと当院に来院するワンちゃんのいるお宅。留守番電話にメッセージを入れました。夜になり電話があり、現場まで見に行く事にしました。

ガレージ内の壁にはツバメの巣があり大きくなった雛たちが数羽いて親鳥も時々餌を持って戻ってきます。問題のヒナを探していると、車の上にかごが置いてあり、カゴの淵につかまっているヒナがいました。もしかしたら今朝のお母さんとお子さんが設置したのかもしれません。
今週末は車を動かさずに巣立ちを見守るそうです。
一週間後、兄弟とともに元気に巣立ちました。
「人の家の敷地内だし、呼び鈴を鳴らしても留守のようだし...。昨夜も、今朝もまだいる。どうしたらいいでしょう?」と、お母さんが相談に来ました。
それは、巣立ち前のヒナで親鳥はちゃんと見ているので餌も運びます。ただ、猫に見つかっては大変。可能なら雨や直射日光が当たらない近くの枝にでもカゴを固定して入れてやるといい。
場所を聞くと当院に来院するワンちゃんのいるお宅。留守番電話にメッセージを入れました。夜になり電話があり、現場まで見に行く事にしました。
ガレージ内の壁にはツバメの巣があり大きくなった雛たちが数羽いて親鳥も時々餌を持って戻ってきます。問題のヒナを探していると、車の上にかごが置いてあり、カゴの淵につかまっているヒナがいました。もしかしたら今朝のお母さんとお子さんが設置したのかもしれません。
今週末は車を動かさずに巣立ちを見守るそうです。
一週間後、兄弟とともに元気に巣立ちました。
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2014年6月12日 木曜日
ワンちゃんのおちんちんから膿がでる。包皮炎かもしれません。
ワンコのおちんちんから膿が出ていると来院しました。

包皮先端にはベッタリと膿が付着しています。
ペニスを露出すると傷などはなさそうです。
オス犬によく認められる包皮炎を疑い包皮内洗浄を行いました。


洗浄を繰り返すと包皮内に貯まった膿の塊が次々と排出しました。洗浄液が透明になって来て治療終了。ご自宅での包皮内洗浄を継続していただくことにしました。
包皮炎には無治療でも治まる軽度のものから、今回のように包皮内に大量の膿が貯留して、治療が必要となる重度の場合があります。発症要因としてはマウンティングなどでペニスを傷つけてしまうことや、免疫力の低下による包皮内の細菌の増殖などが考えられます。

包皮先端にはベッタリと膿が付着しています。
ペニスを露出すると傷などはなさそうです。
オス犬によく認められる包皮炎を疑い包皮内洗浄を行いました。
洗浄を繰り返すと包皮内に貯まった膿の塊が次々と排出しました。洗浄液が透明になって来て治療終了。ご自宅での包皮内洗浄を継続していただくことにしました。
包皮炎には無治療でも治まる軽度のものから、今回のように包皮内に大量の膿が貯留して、治療が必要となる重度の場合があります。発症要因としてはマウンティングなどでペニスを傷つけてしまうことや、免疫力の低下による包皮内の細菌の増殖などが考えられます。
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2014年6月 4日 水曜日
繰り返し鼻が腫れる慢性歯周炎への口腔内レーザー治療
9歳のミニチュア・ダックスが左鼻が腫れたと来院しました。
左上顎の犬歯は歯肉が後退し部分的に歯根が露出していました。犬歯根部の歯周炎から鼻腔に波及した炎症を疑い、抗生物質の治療を行いました.

抗生物質が良く効き、すぐに腫れは引きました。しかし、1か月ほどするとまた腫れて咳やくしゃみなどの症状も出てきました。その都度、抗生物質で抑えて...。何度か繰り返し、根本的には犬歯を抜歯しないと治らないと判断しました。しかし、この犬歯は少しのグラつきもなくしっかりしているので、飼い主さんも何とか残してやりたいと歯周ポケットのレーザー治療を行うことにしました。
まずは目に見える歯石はハンドスケーラーで除去して歯磨きをします。


次に歯周ポケット内のレーザー照射。

照射時間はほんの数秒です。
最後にポケット内に抗生物質の軟膏を入れて終了。


1-2週間に一度治療を行いましたが鼻は腫れなくなりました。
レーザー治療を始めて7ヶ月。現在は飼い主さんのご希望で3-4週に一回の照射を続けていますが、鼻が腫れることはなく抗生剤の服用が必要となることもありません。
無麻酔で行う場合、おとなしい子限定ですがなかなか良い治療だと思います。
左上顎の犬歯は歯肉が後退し部分的に歯根が露出していました。犬歯根部の歯周炎から鼻腔に波及した炎症を疑い、抗生物質の治療を行いました.
抗生物質が良く効き、すぐに腫れは引きました。しかし、1か月ほどするとまた腫れて咳やくしゃみなどの症状も出てきました。その都度、抗生物質で抑えて...。何度か繰り返し、根本的には犬歯を抜歯しないと治らないと判断しました。しかし、この犬歯は少しのグラつきもなくしっかりしているので、飼い主さんも何とか残してやりたいと歯周ポケットのレーザー治療を行うことにしました。
まずは目に見える歯石はハンドスケーラーで除去して歯磨きをします。
次に歯周ポケット内のレーザー照射。
照射時間はほんの数秒です。
最後にポケット内に抗生物質の軟膏を入れて終了。
1-2週間に一度治療を行いましたが鼻は腫れなくなりました。
レーザー治療を始めて7ヶ月。現在は飼い主さんのご希望で3-4週に一回の照射を続けていますが、鼻が腫れることはなく抗生剤の服用が必要となることもありません。
無麻酔で行う場合、おとなしい子限定ですがなかなか良い治療だと思います。
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