レオどうぶつ病院 診療日記

2014年10月22日 水曜日

外陰部から膿を排出。子宮蓄膿症の緊急手術を行いました。

カロアちゃんは12歳齢、雌のミニチュアダックス。避妊手術はしていません。

夜、飼い主さんから病院に電話が入りました。
いつもは何でも食べる子が、昨日から食べず、水をいつもの二倍は飲んでいるとの事。4か月前に発情があり、いつもよりも早いタイミングで次の発情が来ているようで、外陰部より茶色い分泌液が出て舐めているそうです。
これは、発情ではなく子宮蓄膿症の可能性があります。緊急手術が必要になる可能性を伝え、翌朝は絶食で来院してもらうことにしました。

翌日の診察では体温は40度。血液検査では炎症の所見以外にもいろいろな変化が出始めていました。
パンパンに膿の貯まった子宮を慎重に摘出しました。子宮蓄膿症が進行すると子宮壁が崩れて膿が漏れ出し、腹膜炎を起こしてしまうのです。幸いまだ、明らかな膿の漏出はありません。

摘出した子宮は150g。切開すると中から大量の膿があふれ出しました。
大きな手術だったので痛みのケアに強力な鎮痛剤であるフェンタニルパッチを貼り付けました。
術後はみるみる元気を取り戻し、翌日にはご飯も食べだし、二日後に退院しました。

元気を取り戻し抜糸に訪れたカロアちゃん。
お礼にお名前の由来であるカロアの花を頂きました。

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2014年10月12日 日曜日

犬や猫の肛門嚢炎。肛門を舐めたり、地面にこすったり。

犬や猫がお尻を舐めたり、地面にこすりつけて歩くのを見ることはありませんか?
それは肛門腺が溜まっているのかもしれません。
肛門の両脇に肛門嚢という匂い袋があります。時計で言うと肛門を中心に4時と8時の辺りにあります。
よく犬同士がお尻の匂いを嗅ぎ合っていますね。
スカンクという動物は肛門腺が発達していて、危険を察知すると臭い肛門腺液を噴出して飛ばし、外敵から身を守ります。

このワンちゃんは肛門をしきりに舐めて、こすり付けるとのことで来院しました。
肛門の辺りから血膿のようなものが出たが、痛がって触らせないとの事でした。

診察をすると肛門の両側が膨らんで、肛門腺の貯留が疑われました。



良く観察すると右の肛門膿が破裂し、皮膚に破れた部分があるのが分かります。
肛門に指を入れて内側と外側から肛門嚢を挟みこみ圧迫するとドロドロの膿が大量に出てきました。



肛門嚢内に感染が起こり、肛門嚢炎を起こしていたのです。
その後、抗生剤の投与により軽快いたしました。

正常な肛門腺液は臭いですが、もう少し水様です。
トリミングに出すと肛門腺も絞ってもらえたりします。
「肛門腺なんて絞った事ないわ」というワンちゃんやネコちゃんは、排便時に自然に出たり、自分で舐めてお掃除しているのです。
肛門腺液が貯まりやすい(自然に出にくい)子は、お尻を気にし出したら絞ってあげる必要があります。
肛門腺内容がもともと硬めで自然には出なくて、ご家庭で絞ろうとしてもうまく出せない場合には、破裂してしまう前に来院してください。

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2014年10月 6日 月曜日

ハロウィン犬用トリーツキャンペーン第二弾は野菜ビスケット!

毎年恒例になりましたハロウィン犬用トリーツキャンペーンの第二弾は野菜ビスケット。
カロテン含有の「パンプキン」、リコピン含有の「トマト」、ビタミンC含有の「ブロッコリー」があります。

数量限定のグリニーズは小型犬用が売り切れました。
超小型犬用は残り僅かとなっています!

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