レオどうぶつ病院 診療日記

2017年5月 6日 土曜日

眼の下が腫脹し排膿した重度歯周病の犬

15歳のヨークシャーテリア。

2年半前に重度の歯周病で来院。
歯磨きは難しく、全身麻酔下での歯牙処置をお勧めしましたが、高齢であることから全身麻酔下での処置をするか迷われていました。


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半年前に再来院した時には左眼の下から膿が出て、歯根端膿瘍を疑いました。上顎の第4前臼歯(一番大きな奥歯)の歯根端で化膿すると、目の下のあたりに膿が貯まり腫れてきます。そして破裂し、排膿します。

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鼻からは膿性の鼻汁が出ています。
上顎の犬歯(牙)の歯根は鼻腔に続いています。そのため犬歯に歯周病があると鼻炎を起こします。
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奥歯を覗くと歯石だけでなくドロドロの歯垢に覆われていました。
歯周病により全身状態の悪化が認められました。
抗生剤の治療を行い、高齢ではありますが麻酔下での処置を再度検討しました。


投稿者 レオどうぶつ病院

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